- 2020/12/11
鳥インフルエンザについて
- 鳥類が感染するA型インフルエンザウイルスを一般的に「鳥インフルエンザ」と呼んでいます。
国内においても2004年以降、野鳥や飼養されている鶏において、断続的に発生しています。
和歌山県においても2011年2月、2020年12月、2022年11月、県内の農場等において、疑似患畜であることが確認され、防疫措置が行われました。
鳥インフルエンザウイルスが人への感染の可能性はきわめて低く、またそのウイルスが人から人に感染したことが確認された例はありません。
正しい知識を身につけ、冷静に対処しましょう。
- 鳥インフルエンザウイルスの人への感染について
- 鳥インフルエンザは、
この病気にかかった鶏と接触して、羽や粉末状になったフンを吸い込んだり、その鶏のフンや内臓に触れた手を介して鼻からウイルスが入るなど、人の体内に大量のウイルスが入ってしまった場合に、ごくまれに感染することがあることが知られています。
しかし、これまでのところ、おそらく数百万人が暴露を受けていることからすれば、人への感染はごく少数であり、少なくとも、現時点でのトリから人への感染効率は低いと考えられています。
このように、人が鳥インフルエンザにかかったことが確認された例は、世界的には数例ありますが、これまで人から人に感染したことが確認された例はありません。
日本では、この病気にかかった鶏等が徹底的に処分されており、通常の生活で病気の鳥と接触したり、フンを吸い込むようなことはあまりないことから、鳥インフルエンザに感染する可能性はきわめて低いと考えられます。
また、医療機関が鳥インフルエンザにかかった疑いのある患者を診察した場合には直ちに報告をしていただくよう体制を整備しています。鳥インフルエンザに感染したり感染が疑われる鳥と接触した後で、発熱などインフルエンザを疑う症状が出た場合には、医師にその旨を告げて受診して下さい。
- 鶏肉、卵の安全性について
-
鳥インフルエンザについては、これまで、鶏肉や鶏卵を食べることによって、人に感染したという事例の報告はありません。
このため、食品衛生の観点からは、鳥インフルエンザ発生農場から出荷された鶏卵や鶏肉を回収する必要はないものと考えられます。
家畜衛生の観点から、生きた鶏等がウイルスに感染することを防止するために、鶏の殺処分や肉や卵の移動制限等が行われます。
- 鶏卵を「生」で食べることが健康を損なうおそれがあるとの報告はこれまでありませんが、不安な方は、加熱(WHOの食中毒防止のための加熱条件:中心部70℃、瞬間)することをおすすめします。
- 鶏肉は十分加熱して食べて下さい。未加熱又は加熱不十分なままで食べることは、食中毒予防の観点からおすすめできません。
- 飼っている鳥、野鳥が死んでいるのを見つけた場合等について
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(1) 鳥を飼っている方の留意点について
国内で鳥インフルエンザが発生したからといって、直ちに家庭等で飼育している鳥が感染するということはありません。
清潔な状態で飼育し、ウイルスを運んでくる可能性がある野鳥が近くに来ないようにし、鳥の排せつ物に触れた後には手洗いとうがいをしていただければ、心配する必要はありません。
飼育中の鳥を野山に放したり、処分するようなことはせず、冷静に対応下さいますようお願いいたします。
(2) 飼っている鳥が死んでしまった場合について
鳥は生き物ですから、人と同じようにいつかは死んでしまいます。そして、その原因も様々ですから、鳥が死んだからといって直ちに鳥インフルエンザを疑う必要はありません。鳥インフルエンザにかかった鶏は、次々に死んでいくということが知られていますので、原因が分からないまま、鳥が次々に連続して死んでしまうということがない限り、鳥インフルエンザを心配する必要はありません。
原因が分からないまま、鳥が連続して死んでしまったという場合には、その鳥に素手で触ったり、土に埋めたりせずに、なるべく早く、お近くの獣医師、家畜保健衛生所又は保健所にご相談下さい。
(3) 野鳥が死んでいるのを見つけた場合について
野鳥も飼われている鳥と同じように、様々な原因で死亡します。飼われている鳥と違って、エサが取れずに衰弱したり、環境の変化に耐えられずに死んでしまうこともあります。
また、野鳥は、鳥インフルエンザ以外にも様々な細菌や寄生虫を持っていたりします。野鳥が死んだ場合には、鳥インフルエンザだけでなく、こうした細菌や寄生虫が人の体に感染することを防止することが重要です。
野鳥が死んでいるのを見つけた場合には、細菌や寄生虫に感染しないよう、死亡した鳥を素手で触らずにビニール袋に入れてきちんと封をして廃棄物として処分することも可能です。このような場合に直ちに相談していただく必要はないと考えられますが、不安な場合には、市町村、獣医師、家畜保健衛生所又は保健所にご連絡下さい。
万一、野鳥が密集して死んでいる場合には、毒物などを食べて死亡したことも疑われます。この場合には、事件の可能性もありますので、警察、家畜衛生保健所又は保健所にご連絡下さい。
和歌山の各機関等に設置している相談窓口は、次のとおりです。
- 1.人の健康に関すること
-
鳥インフルエンザウイルスの人への感染については、この病気にかかった鳥類と濃厚に接触して、羽や粉末状になった糞を吸い込んだり触れたりすることによって、大量のウイルスが体内に入った場合に、極まれに感染することが知られています。したがって、発生農場の近くに住んでいたり近くを通ったりすることで感染することはありません。
なお、お問い合わせは、県福祉保健部健康推進課又は市健康推進部総務企画課にご連絡ください。
- 2.鶏肉・卵の安全に関すること
- 鳥インフルエンザについては、これまで、鶏肉や鶏卵を食べることによって、人に感染したという事例の報告は世界的にありません。
なお、お問い合わせは、県環境生活部・生活衛生課又は市健康推進部生活保健課にご連絡ください。
- 3.鶏(家きん)の病気に関すること
- 鶏など家きんの飼養管理、病気に関することは、県農林水産部畜産課又は紀北家畜保健衛生所にお問い合わせください。
- 4.野鳥に関すること
- 傷病野鳥など野鳥に関することは、県環境生活部自然環境課、海草振興局海南保健所衛生環境課又は市農林水産課にお問い合わせください。
- 5.ペットの鳥に関すること
- 家庭などで飼育している鳥やペットが直ちに危険になるということはありません。
動物愛護の観点から、捨てたりすることのないよう、責任をもって飼育してください。
なお、お問い合わせは、県環境生活部・生活衛生課又は市動物愛護管理センターにご連絡ください。
各相談窓口 |
和歌山県(平日9:00〜17:45) |
和歌山市(平日8:30〜17:15) |
健康推進課 |
073-441-2643 |
総務企画課 |
073-488-5109 |
生活衛生課 |
073-441-2624 |
生活保健課 |
073-488-5111 |
畜産課 |
073-441-2925 |
農林水産課 |
073-435-1049 |
自然環境課 |
073-441-2779 |
動物愛護管理センター |
073-488-2032 |
海南保健所 |
073-482-0600 |
|
紀北家畜保健衛生所 |
073-462-0500 |