和歌山市における蚊の生息状況調査
和歌山市ではデング熱やジカ熱等の蚊が媒介する感染症の監視のために、患者発生時のみならず平常時から対策を行っています。そのひとつとして、感染症を媒介する蚊の発生状況など、蚊の生息状況調査を定期的に実施しています。
■調査地点
和歌山市では、観光客が多く訪れる、和歌山城での観測を行っています。
■調査方法
■調査地点
和歌山市では、観光客が多く訪れる、和歌山城での観測を行っています。
■調査方法
- [1] 蚊成虫調査 人囮法(ひとおとり法)による調査
- 人囮法は、調査員が調査地点に8分間立ち、その間に、吸血のために飛来する蚊を網で捕集するものです。主に生息する分布や時期、種別を観察しています。
- [2] 蚊成虫調査 BGセンチネルトラップによる捕集調査
BGセンチネルトラップは、吸血する蚊が誘引される匂いを発する捕集装置(トラップ)を24時間程度設置し、装置内に誘引された蚊を回収します。蚊の種別や発生状況、病原体保有の有無を調査します。
- [3] 蚊成虫調査 炭酸ガス・ライトトラップによる捕集調査
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炭酸ガス・ライトトラップは、吸血する蚊が動物の呼気に多く含まれる二酸化炭素と光に誘引される習性を利用したものです。ドライアイスと小さな電球を点けた捕集装置を24時間程度設置し、装置内に誘引された蚊を回収します。蚊の種別や発生状況、病原体保有の有無を調査します。
※平成28年から令和6年度まで厚生労働省大阪検疫所と共同で調査実施。 - [4] 蚊幼虫(ボウフラ)調査 オビトラップによる捕集調査
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オビトラップは、蚊が水面付近に卵を産みつける習性を利用したものです。小さなバケツを使用し、その中に水と白色の紙(オビ)を入れます。そこに産みつけられた卵と、水中にふ化した幼虫の数や種別を調査します。
※平成28年から令和6年度まで厚生労働省大阪検疫所と共同で調査実施。 -
調査結果 [1] [2] [3] [4] 成虫調査
(人囮法)成虫調査
(トラップ)病原体検査 幼虫調査 R6年度 PDF PDF PDF R5年度 PDF PDF PDF PDF R4年度 PDF PDF PDF PDF R3年度 PDF PDF PDF PDF R2年度 PDF PDF PDF H31年度 PDF PDF PDF PDF H30年度 PDF PDF PDF PDF H29年度 PDF PDF PDF PDF H28年度 PDF PDF PDF H27年度 PDF 現在、和歌山市内で感染する可能性は極めて低いですが、屋外の蚊が多くいる場所で活動する場合は、できるだけ肌を露出せず、虫よけ剤を使用するなど、蚊にさされないよう注意しましょう。また、蚊は空き缶に溜まった雨水など、小さな水溜りに好んで卵を産み付けます。住まいの周囲の水溜りをなくす事で、今シーズンや翌年に発生する蚊の数を減らすことができます。