病気の説明
水痘・帯状疱疹ウイルスの直接接触、飛沫感染あるいは空気感染によって引き起こされる急性感染症です。潜伏期間は10〜20日(通常13〜17日)で、特徴的な発疹が主な症状です。発疹の出始めは斑点状紅丘疹、その後3〜4日は水疱で、最後は顆粒状の痂皮を残し、間もなく痂皮は脱落して治癒します。一般的に軽症疾患ですが、免疫不全状態の患者さんでは重症となり、脳炎を合併することもあります。
ワクチンと副反応
水痘ワクチンの免疫獲得率は高く、ワクチン接種を受けた人の90%以上の人が免疫を獲得できるといわれています。有効性については様々な報告がありますが、罹患の防止では80〜85%程度、重症化の防止ではほぼ100%の効果があるとされています。
副反応としては、まれにワクチンの接種直後から翌日に発疹、じんましん、紅斑、かゆみ、発熱などがみられることがあります。全身症状として、接種後1〜3週間ごろに発熱、発疹がみられることがありますが、通常、数日中に消失します。また、帯状疱疹になることがありますが、ワクチン接種を受けない場合とくらべて、同じか低い程度です。まれに局所症状として発赤、腫脹、硬結などがみられることがあります。アナフィラキシー様症状(じんましん、呼吸困難、口唇浮腫、喉頭浮腫など)や急性血小板減少性紫斑病(接種後数日から3週ごろに紫斑、鼻出血、口腔粘膜出血など)がみられることもあります。
なお、生ワクチンであるため、他の予防接種を受ける際は27日以上間隔をあけるようにしてください。
ワクチンを受ける時期
生後12〜36か月に至るまでの者(満1歳から満3歳の誕生日の前日までの幼児)
※ ただし、過去に水痘にかかったことがある場合は定期接種対象外となります。
接種回数
接種回数 2回
標準的には初回を満1歳から1歳3か月(生後12か月から15か月に至る)までに接種し、1回目と2回目の接種間隔は6か月から12か月(最低でも3か月以上)の間隔をおいて接種するのが望ましいとされています。
受け方
市内実施医療機関に予約のうえ、母子健康手帳持参し受診してください。
予診票は医療機関にもあります。
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予防接種を受ける前の一般的注意事項
- 接種会場での体温が37.5度以上である場合は受けることができません。
- 1か月以内に病気にかかった場合、病気の種類によっては一定の期間あけないと接種できない場合があります。
- 家族やお友達などが感染症(麻しん、風しん、水痘など)にかかっていれば、観察期間が必要なことがあります。
他の予防接種との間隔
注射の生ワクチン(BCG、麻しん風しん、水痘、おたふくかぜ)間のみ4週間(27日)以上あけてください
お問い合わせ先:和歌山市保健所保健対策課 感染予防対策グループ рS88−5118