■令和2年8月1日以降に生まれた方■
ロタウイルス予防接種が、令和2年10月1日から定期の予防接種となります。
注意:令和2年9月30日以前に接種されたものについては、定期接種となりません。
病気の説明
- ロタウイルスによって引き起こされる急性の胃腸炎で、乳幼児期(0〜6歳ころ)にかかりやすい病気です。
- 主な症状は、下痢、おう吐、発熱、腹痛です。脱水症状がひどくなると、入院が必要になることもあります。
- 5歳までにほぼすべての子どもがロタウイルスに感染するといわれています。
- ワクチンを接種することにより、重症化予防に効果があるといわれ、ロタウイルス胃腸炎による入院患者を約70〜90%減らすことができたと報告されています。
ワクチンと副反応
<ワクチンについて>
・2種類のワクチンがあり、同様の効果があります。
ロタテック 「5価経口弱毒生ロタウイルスワクチン」(5価),3回接種
ロタリックス 「経口弱毒生ヒトロタウイルスワクチン」(1価),2回接種
<副反応について>
・接種後1〜2週間は「腸重積症」に注意しましょう。
腸重積症は、腸の一部が隣接する腸管にはまり込む病気です。腸の血流が悪くなることで腸の組織に障害を起こすことがあるため、速やかな治療が必要です。ワクチン接種から1〜2週間くらいまでの間には、腸重積症のリスクが通常より高まると報告されています。
腸重積症の症状としては
突然はげしく泣く
泣いたり不機嫌になったりを繰り返す
おう吐を繰り返す
ぐったりして顔色が悪くなる
血便が出る などがあります。
接種後に、これらの症状が1つでもみられた場合は、速やかに受診してください。
腸重積症はロタウイルスワクチンの接種にかかわらず乳幼児がかかることのある病気で、まれな病気ではありません。
・接種後極めてまれにアナフィラキシー症状(ワクチンへのアレルギーによる発疹、呼吸困難など)が起こる可能性があります。
種類 |
接種期間 |
回数 |
接種間隔 |
ロタリックス |
出生6週0日後から出生24週0日後まで |
2回 |
4週間以上 |
ロタテック |
出生6週0日後から出生32週0日後まで |
3回 |
4週間以上 |
※初回接種の標準接種期間は、生後2か月〜出生14週6日後まで。
・出生14週6日後までに初回の接種をうけましょう。
初回接種を生後2月から出生14週6日後までに行います(出生6週0日後から接種できます)。初回接種を生後15週以降に受けることはおすすめしていません。2回目以降の接種は27日以上の間隔をあけて行います。
※次に該当する方は接種できません。
・過去に腸重積症をおこした方
・未治療の先天的な消化管障害のある方
・重症複合型免疫不全(SCID)の所見がある方。
受け方
医療機関によっては、予約が必要な場合があります。医療機関にお電話などで予約・連絡後に受診してください。
持って行く物:母子健康手帳・予診票(家で記入しておきましょう)
実施医療機関はこちら
予防接種を受ける前の一般的注意事項
- 予防接種は体調の良い時に受けるのが原則です。
- 接種会場での体温が37.5度以上である場合は受けることができません。
- 1カ月以内に病気にかかった場合、病気の種類によっては一定の期間あけないと接種できない場合があります。
- 家族やお友達などが感染症(麻しん、風しん、水痘など)にかかっていれば、観察期間が必要なことがあります。
他の予防接種との間隔
規定はありません。
お問い合わせ先:和歌山市保健所保健対策課 感染予防対策グループ рS88−5118